ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート

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2021.06.24 UP

前回公演の感想②

『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』初演の感想

想像を超える感動と興奮。2019年の初演の感想は、この一言に尽きる。終演後、劇場でたまたま会った友人と「クオリティ高かったね~」「ミュージカルを丸々観たのと同じくらい感動した」「音楽的な満足度はミュージカル公演以上じゃない?」「確かに。この贅沢な顔ぶれで、全編をオリジナルの英語歌詞で味わえるなんて」などと話しながら帰路についた。私達の頬は紅潮していたと思う。

正直、公演を観るまでは「まあ、コンサート形式だからね」とあまり期待していなかった。しかし、さすが不朽の名作。鉄パイプを組んだシンプルでロックなセットを巧みに使ったマーク・スチュアートの演出や、アンサンブルアーティストの働きもあり、イエス・キリストの最期の7日間を描いた物語や世界観が、ドラマチックかつビビッドに伝わり、楽曲の力を改めて実感した。もちろん、それを実現できたのは、役が降りてきたかのように全身全霊で歌い表現する、国内外のミュージカルスターたちの存在があればこそ。バンドの生演奏もアグレッシブで素晴らしかった。

今回は「ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2021」での圧巻の歌唱も記憶に新しいマイケル・K・リーが主役を務め、劇団四季の『ジーザス・クライスト=スーパースター』でデビューした柿澤勇人らも出演するとか。なかなか海外にも行けないこのご時世に、国内外のスターが集結し、オリジナル言語で繰り広げる(日本語字幕付き)贅沢なこの公演。ミュージカルファンはもちろん、「興味はあるけど、まだ観たことがなくて…」という人にも断然おススメです!

ライター岡﨑 香