怪人降臨。
東京にオペラ座の怪人が帰ってくる!
絶望に生きる男、希望に生きる女。愛するが故の悲劇。これが原点!究極のクラシック・ミュージカル、待望の再来日公演!
ミュージカル『オペラ座の怪人〜ケン・ヒル版〜』、5年ぶりの来日!ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」初のミュージカル化として、アンドリュー・ロイド=ウェバー版に先立つ1976年に初演された本作は、世界各地の『オペラ座』ファンを魅了し続けてきたミュージカル・ドラマだ。
日本で25万人が歓喜したケン・ヒル版『オペラ座の怪人』とは
<ロンドン・フリンジの鬼才>と呼ばれた劇作・演出家、ケン・ヒル(1937〜95)。彼が生んだ大ヒット・ミュージカル『オペラ座の怪人』(76年初演)は、母国イギリスをはじめ、アメリカ、カナダなどで上演。91年のロンドン凱旋公演ではオリヴィエ賞最優秀ミュージカル作品賞/演出賞にノミネートされた。日本では92年から2013年の間、5度にわたり来日公演が行われ、25万人以上を動員している。
もう一人のファントム
『オペラ座の怪人』といえば、2004年に映画化もされたアンドリュー・ロイド=ウェバー版が有名。実はこのケン・ヒル版、ロイド=ウェバーが同作を手掛ける原点となった舞台としても知られている。84年にケン・ヒル版の評判を聞きつけてロンドン公演を観たロイド=ウェバーと製作者サー・キャメロン・マッキントッシュは、ヒルにアプローチ。実際に新たな『オペラ座の怪人』創作に向けたコラボレーションが動き出すところまで話しは進んだという。
(その後、ロイド=ウェバーは自らの作曲でオリジナル版を手掛けることになり、2年後の86年にロンドンで初演を迎えた。)
悲劇とユーモアの調和—人間をより深く描く筆致
ファントムと歌姫クリスティーンの切ないラブ・ロマンスが中心のロイド=ウェバー版とは異なる構成を持ち、ガストン・ルルーによる原作小説のエッセンスを最も忠実に描いているとされるのが、このケン・ヒル版だ。
オペラ座の地下に巣食う謎の怪人と、彼が密かに心を寄せる若きソプラノ歌手クリスティーン。怪人を取り巻く<愛するが故の悲劇>というテーマと、登場人物たちの人間味あふれるユーモラスな側面が丁寧に掘り下げられ、ミュージカル・ドラマとして力強い作品に仕上がっている。