No Stage No Life!
私たちの人間らしさを取り戻すために!
「ウエスト・サイド・ストーリー」、「キャンディード」、「踊るニューヨーク」、「ワンダフル・タウン」といったミュージカルの作曲家であり、偉⼤なる指揮者でもあるレナード・バーンスタインが亡くなって、2020年10⽉でちょうど30年。ついこのあいだのように感じていたレニーとの別れから随分と⽉⽇が経ちました。
そして東京オリンピック、パラリンピックで⽇本中が祝祭ムードで華開いていたはずの2020年。オリンピックをはじめ、今年はさまざまなライブイベント、ミュージカル公演やコンサートが中⽌や延期、楽しみにしていたステージを諦めなくてはならない年でもありました。せっかくチケットを取ったのに公演がなくなってしまった・・・、リハーサルを⼊念におこなって準備したのに、本番の舞台に⽴つことが出来なかった・・・・、舞台を愛するすべての⼈が、この⽬に⾒えない、物⾔わぬ存在にその「喜び」を封じ込められてしまいました。
これは⽇本のみならず、世界規模で起こった出来事で、今でもまだ先の⾒えない厳しい現実に私たちは、全⼈類共通のテーマとして運命的に向き合っています。
⾔葉の壁を忘れ、世界中が平和への祈りを捧げる中、バーンスタイン没後30年を記念して彼のメッセージとともに、バーンスタイン・ナンバーを中⼼としたコンサートを⽉命⽇にあたる10⽉に開催し、平和を愛した彼とともにありたいと思います。
不要不急・・・。確かに不急かもしれません。
でも本当にこの「喜び」は不要のものなのでしょうか︖ ライブエンタテインメントをこよなく愛する⼈々はきっと⾃問⾃答したはず。
でも、⽣きていくうえで「喜び」はとても⼤切な栄養素のはずです。
このコロナ禍を⽣きる私たち。
いつも簡単に「⼿に⼊る」と思っていたもの、あるいはその「⼤切さ」を忘れてしまっていたものを、奇しくも再認識する機会になったことも事実です。
その⼀つにライブパフォーマンスから与えられていた喜び、そんな「喜び」のひとときを、秋の夜⻑、シアターオーブで皆様とともに過ごしたいと思います。
お客様と、そして舞台上の出演者とともに⼈間らしさを取り戻すために︕︕